DWCってなに?
DWC(Deep Water Culture)とは深層水耕栽培と呼ばれ、空気を含む栄養豊富な溶液に根を浸し植物を育てる水耕栽培の一種です。ネットポットから伸びた根はエアーポンプから大量の酸素が供給され栄養価の高い溶液のプールに浸すことでその他の栽培方法に比べ多くのメリットがあり、多数の大麻栽培者に愛用される栽培方法です。

DWCのメリット
・植物が素早く成長し、尚且つ収穫量が多い
酸素や栄養分の供給スピードが早いため、根を伸ばすためにエネルギー消費が少なくなることで、素早く成長し、高い収穫量を得ることができます。適切なDWCの 設定や栄養素、遺伝子によって、1日に3cm~5cmほど成長することもあります。
・害虫の被害が少ない
栽培培地がないため、大麻に虫などの害虫が付着するリスクが軽減されます。
・植物の大きさ
土壌よりも、栽培スペースと栄養分を最大限に利用し早く大きく成長することができます。
・メンテナンスが簡潔
一度設定すると日常のメンテナンスはほとんど必要ありません。24時間以上放置することも可能です。
・給水の簡易性
DWCは自動化されているシステムのため、プラントの地下水溢れや過剰灌漑について心配する必要はありません。 正しく設定することで、DWCは常に適切な量の栄養素と酸素をプラントに供給する事ができます。DWCで栽培することを難しく思われがちですが、適切な設定をすることでメンテナンスが必要とされることはほとんど無く、時間を取られることも減るので、最終的には大麻を栽培する最も簡単な方法の1つであります。
DWC栽培で必要なもの
- 貯水槽(各プラントで共有または個別に)
- プラントを保持するためのDWCネットポット
- 水耕栽培用栄養剤
- 栄養水のエアレーションのためのエアーポンプ(エアストーン)

– 貯水槽
ソイルなどの土壌栽培とDWCの大きな違いは貯水槽の存在です。
貯水槽上部のポットに吊り下げられたプラントはタンクに溜まった培養液へと根を伸ばします。
根が光に当たると藻が生える原因となる為DWC貯水槽は遮光性を持っています。
1つの貯水槽に複数のプラントを植える事もありますが、プラント毎に独立稼働させた方がコントロールしやすく根腐れなど共倒れのリスクが減ります。複数のプラントを1つの貯水槽で育成する場合、開花速度が異なりトラブルの原因となる為同じ遺伝子を持ったプラントを育成します。
水耕栽培の中にはRDWCなどの独立した貯水槽を一つのメインタンクでコントロールする物があります。※詳しくはこちらの記事をお読みください。
– 培地ポット
DWCシステムに使用される鉢は通常の植木鉢と比べ 、下の水に根が届きやすいようにネット式(広い網目)になっているものが使われます。栽培者の中には、容器やプラスチックの植木鉢などに大きな穴をいくつか開けて自作のネット鉢を使用する人もいますが、 穴を開けることでできた鋭利な部分が繊細な根を傷つけてしまう可能性があるので注意が必要です。
ネットポットの培地にはにロックウールで発芽された物やハイドロボールなどの保水性の低いものを使う事があります。
発芽したばかりのプラントは根が貯水槽に届いていない為、しばらくの期間は水やりが必要になります。
– 培養液
プラントの成長に欠かせないのが培養液です。
適量の液体肥料を水に溶かすだけで作る事ができますが、最も重要なのがpH値です。
液体酸度が偏りすぎるとプラントは養分をうまく吸収する事ができません。DWC栽培でもっとも多く起こる問題はpH値に由来する物です。
DWCの理想的なpH値は5.8前後で、pH5.5~ 6.5の範囲を保つ必要があります。
pH値に問題が起きた場合は「pHアップ」や「pHダウ ン」などのpH調整剤を使用します。pH調整剤を数滴混ぜるだけで正常な数値へ回復してくれます。
培養液の交換に明確なルールはなく、 1~2週間毎に水を抜いて交換する方や、3日に一回よ頻度で交換する人もいます。交換の頻度は貯水槽の水の減り方や栄養分の量によっても変わり栄養分はppm/ECメーターで測定し管理します。
– エアーポンプ(エアストーン)
根から酸素を吸収しやすい様にする為、助水槽の培養液に直接空気を送り込み液体内の酸素量を増やします。貯水槽のサイズにより必要なポンプの排気量が変わり大きいタンクではより大きいポンプが必要になります。
ポンプに接続されたチューブの先にエアーストーンを取り付ける事で細かい気泡をだし酸素が溶け込みやすくなります。ポンプが故障すると酸素を送り込めない為、規模が大きくなる場合
は予備のポンプを用意すると良いでしょう。
最新のポンプは静音性に優れていますが、それでも音が気になる場合は床に直接おかずゴムを挟んだり吊るすると音が軽減されます。

DWCシステム導入時のよくある質問
Q. DWCシステムの培養液はどのくらいの頻度で交換すればいいですか?
A. DWCシステムの水は、1~2週間ごとに交換することをお勧めします。定期的に水を交換することで栄養が行き渡り病気を防ぐことができます。
Q. DWCシステムではどのくらいの温度を目指すべきですか?
A.水温管理のため貯水槽に水耕栽培用の温度計を入れ、18~20°Cに保つようにします。必要に応じて水耕栽培用クーラーを導入しましょう。